追伸 本のあとで
医療・法律に関する大切な補足
この本は、医療や健康を含め、手引きや教本ではありません。個人的な考えや記憶、仮説を、自由に語ったものです。いろいろな資料で知ったことを、主に自分の体で試しながら書きました。僕は認定コーチでもなく、医学の教育も受けていません。スポーツを権威ある立場から教えるつもりも、教える資格もありません。コーチになりたいという野心もありません。
ただ、人が走る姿が好きで、本を書くのも好きです。助言をするより、自分の経験を伝えたいと思いました。そういうものとして読んでください。はっきり勧めたいのは、ランニングスクールや専門のコーチ、自分を知る医師へ相談し、自分に合う話を聞くことです。
何より、この本が人から人へ広がってほしい。多くの人に読まれ、読んだあと少し変わり、走り始め、知らなかった世界と新しい自分を見つけてほしいのです。SNSで紹介したり、友達へ送ったりしてもらえたら、うれしいです。走る仲間の輪が、さらに大きくなりますように。
ハッシュタグは#run365challenge。世界のいろいろな人が使っているので、同じ情熱を持つ仲間を見つける手がかりになります。
原稿を友人に読んでもらうと、次々に連絡が来ました。「まったく、君のせいで走り始めたよ。もう一週間、毎日!」。トレッドミルや公園の写真、ルート、初めての10kmの喜びが届く。やった! 僕がこの本を書いた理由は、これです。そんな便りが僕を幸せにします。本が役に立った。誰かが、自分の走る一年を始めた。届いたのです。
気に入ってもらえなかったら、ごめんなさい。よくしようと努めましたし、これからも努めます。誤りを直し、新しい章も加えたい。オンラインの本なら、よりよい版をリリースできます。
本は無料で広がってほしい。でも、活動をもっと元気に続けるための寄付は、受け取れます。
正直、この本を書くのは難しかった。何週間、何か月ものあいだ、一日に何時間か必要です。以前の本は、睡眠を削って夜に書きました。でも走る生活では、それがうまくいきません。休まなければ、体がストライキを始めます。そこで家族にしばらく許してもらい、チェス、会社の集まり、そのほかを控えました。本業以外は、本とランニングのために絞ったのです。
その割に、本はあまり長くなっていないといいのですが。何週間もかけず、一息に読めるよう、膨らませたくありませんでした。文章も、余分な脂肪のない、引き締まった体を目指したつもりです。気に入ってもらえればうれしいです。
お金の話。寄付について
スティーブ・ジョブズのインタビューで、興味深い話を聞きました。僕の記憶では、法人向け販売では購買委員会の内輪の力関係が働き、よい製品より、そうした駆け引きに強いものが勝つことがある。一方、小売りは率直だ。自分と製品が向き合い、自分のお金で、よいと思うものに投票する。そんな趣旨でした。
出版社から本を出すのは、法人向け販売に少し似ています。編集者と話し、合意し、刊行され、販売経路を通って書店へ行き、ようやく読者と出会う。編集者と合意できなければ、その出会いもありません。
僕は、できるだけ多くの人に読んでほしいと思いました。説明や表紙を信じ、ロシアなら500〜800ルーブルほどを先に払ってくれる3000〜5000人だけでなく。読んでよければ友人に購入を勧め、よくなければ出費を後悔する。その前提自体を、変えてみたかったのです。
そこで、無料で配り、読んだあとに払いたければ寄付してもらう方法にしました。
もう一つ、いいことがあります。ほかの本には「お金を返してもらえないのが残念」という感想があります。この本が気に入らなくても、お金は返せません。最初から、払っていませんから。十分に公平です。
気に入ったら、本を育てる活動へ寄付できます。プロジェクトのトップページの案内、または次のリンクからどうぞ。
いくら寄付するか
もちろん、好きな額で。チップのように、「ありがとう」「よかった」を伝える方法です。
普通の本一冊分でも、練習一回分でも、月の会費でも、この走る一年の分でも。10kg減ったとき、夢がかなったときに送ってもいい。その価値を、いくらと感じるでしょう。
決めた額が、その答えです。無料で読み、それでも走り始めてくれたら、それだけでも僕はうれしいです。
お金の使い道。計画があります
- 受け取った寄付にかかる税金を払います。
- 文章をもっとよくするため、編集者の仕事に使います。
- 走っているときや車で聴けるよう、音声版を作ります。
- プロジェクトのサイトでは、本を無料で読み、PDFとEPUBをダウンロードできます。
- ロシア語に加え、英語、スペイン語、イタリア語、ブラジル・ポルトガル語、ドイツ語、インドネシア語、スワヒリ語、フランス語の版もあります。さらに、別の言葉へ届ける準備を進めています。
- 十分な寄付が集まれば、新しい版や章を作り、無料で公開します。友達へ送ってもらえるように。
ありがとう。そして、よいランを。走り終えたら、お互いに「ナイスラン!」と言い合いましょう。自分のお金で製品へ投票するなら、その価値を決めるのは、今度はあなたです。